10/9 『Giselle』*パリオペラ座バレエ
2009年 10月 12日
それなのに、よりによってムッサン、ペッシュ(+コゼット)の日です。
日毎キャスト見たとき、売ろうか本気で思ったくらいです。
主役3人がエトワールなのに、なんでこんなに気分が浮き立たないんだろうとなってしまうキャスティング。
行く前から非常に負け犬な気分でした・・。
↓本日のキャスト
・Giselle/ Delphine Moussin
・Albrecht/ Benjamin Pech
・Myrtha/ Emilie Cozette
・Hilarion/ Yann Bridard
・Paysans/ Mélanie Hurel / Grégory Gaillard
・Deux Wilis/ Alice Renavand/ Amandine Albisson
ミルタのコゼットは、『ル・パルク』でも『ライモンダ』でもはっきりいってあんまりな出来だったので期待してなかったけど、かなり良かった。主役ではなければいいのかも。
存在感もあって、ロンベルグよりミルタの雰囲気でてた。あのヒンヤリした空気まとって、ウィリ達を「率いてる」という印象。
ジゼルのムッサン、25日に見たときより良くて安心した。
相変わらず1幕の無理さ加減は仕方ないとしても、2幕はよかった。もう全幕ではなくガラとかの2幕抜粋にした方がいいと思う。
1幕も頑張ってたけど、腕(前腕も上腕も)の筋とか顔と首のシワ、頬がやつれてるのが、少女の演技をしてても一瞬気を抜くとおばあちゃんになるほど老けて見えるし、ベルタ(母親)と並んでジゼルの方が年上に見えるのは致命的。
そして何より狂乱の場はやりすぎ・・。昼ドラではないんだから。
2幕の演技は結構良かったけど、所々音とずれたりポーズのキープができないとかテクニック面で気になる箇所が多々あり。体力的にも全幕厳しいのかも。来日公演のシンデレラ、大丈夫か?となってしまった。
でもムッサンって、客観的にみたら、小顔で手足長くて華奢で足まっすぐで美脚、首から肩にかけてのラインとか本当に「バレリーナな体型」で恵まれてるのに、あんまり好きになれないのは華がないせいかしら?
で、問題はこいつだよ!アルブレヒトのペッシュ。
もう頼むから古典の王子様系はするな、というかしないでいただきたい。
ペッシュ好きな人には悪いけど(いるのか?)テクニックなし、演技力なし、存在感なしで本当にこいつエトワールかよ?!と改めて思ってしまった。
何より顔でか、手足短いチンチクリン・スタイルは王子様向きではない。
テクニックでいえば、一番の見せ場、2幕コーダのアントルシャシスを1回もせず!で、命乞いしてジャンプしてクルクル舞台回っただけなので時間余ってた~。
PDD踊ってると、サポート上手くないなあと私が見ても思えるレベルだし。リフトが特に下手で、軽やかに踊ってたムッサンを重そうにリフトしやがる。
演技は何かもう、わざとらしすぎ。演技に説得力がないので、1幕笑ってもニヤニヤ笑いにしか見えず、ジゼルを可愛いからって誑かしてるとしか思えない。2幕の墓前でも、「お前が勝手に死ぬから~みんなに責められてさ~」と自分の事しか考えてないように思う。
もうペッシュの踊ってる舞台を見るのはこれきりにしたいと本気で思ってた。
(あ、ジュエルズでてるっけ?)
思ってたよりはよかったけど(少なくとも代金分は楽しめた)、同じキャストでまた見ろといわれても「結構です!」とお断りするレベル。無料でもちょっと考えるなあ・・。