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ショッピング・バレエ鑑賞・マンガ・旅行など、自分の趣味・行動ダラダラ日記


by remisara
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10/30 ギエム・オン・ステージ2011 『HOPE JAPAN TOUR』Bプロ

10/30 ギエム・オン・ステージ2011 『HOPE JAPAN TOUR』Bプロ_c0162882_0305461.jpg
シルヴィ・ギエムと東京バレエ団の公演『HOPE JAPAN TOUR』Bプロ観てきました。

上野・東京文化会館/15:00~

↓以下プログラム内容
・「春の祭典」
振付/モーリス・ベジャール、音楽/イーゴリ・ストラヴィンスキー
生贄/長瀬直義
2人のリーダー/柄本弾、森川茉央
2人の若い男/氷室友、小笠原亮
生贄/吉岡美佳
4人の若い娘/高村順子、西村真由美、佐伯知香、吉川留衣

・「リアレイ」
振付/ウィリアム・フォーサイス、音楽/デヴィッド・モロー
シルヴィ・ギエム、マッシモ・ムッル

・「パーフェクト・コンセプション」
振付/イリ・キリアン
音楽/ヨハン・セバスチャン・バッハ、ジョン・ケージ、レスリー・スタック
田中結子、川島麻実子、松下裕次、宮本祐宜

・「アジュー」(Bye)
振付/マッツ・エック
音楽/ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン、ピアノ・ソナタ第32番Op.111 第2楽章
シルヴィ・ギエム





・『春の祭典』
ベジャール作品のこちらは初めてで、ピナ・バウシュ版を映像で見たことがあったので「泥はどこに・・?」からでした。
男性陣の荒々しく力強い踊りと対比して女性陣の優美なゆったりした踊り。
特に女性生贄の吉岡さんが神々しいオーラで美しかった。
結構東バの男性陣が小柄な人が多い?のでどうかな~と思ってしまった。
あと席が下手サイド前方だったので、ベジャール作品には不向きだったのも惜しいかな。


・『リアレイ』/シルヴィ・ギエム、マッシモ・ムッル
フォーサイスが20年ぶりにシルヴィに振付けたという新作。
シンプルな黒系な上下衣装を身に着けたシルヴィとマッシモが、薄暗い照明の中で踊るPDD。
照明が暗くて見づらかったけど、ギエムとムッルのしなやかで長い肢体の動きが優雅で、それだけで満足。
人間って、こんなに長くゆっくりと限界ギリギリまで動けるものなのねって改めてダンサーはアスリートなんだと実感。


・『パーフェクト・コンセプション』
キリアン振り付けのこの作品は、証明も暗くセットは逆さにつるされた大木と照明が先についてくるくる回る工事現場のクレーンのようなもの。
音楽は基本バッハの『ゴルドベルク変奏曲』なんだけど、ところどころ胎内音、カラスの鳴き声といった不気味な不協和音が入ってて暗い印象。
コンテは所見だと結構ダンサーによって好き嫌いもあるのでなんともいえないけど、あんまり好きな作品ではなかったなあ。
まんなか丸い穴が開いた大き目の座布団のようなものを持っていて、それがチュチュになったり小道具になったりするのは面白いと思えた。


・「アジュー」(Bye) /シルヴィ・ギエム
これだけはをみれただけでも、この公演を見に行ってよかった!
真っ暗な舞台上で白く輝く扉のようなセット。
最初にモノクロの巨大な目のアップで次第にカメラが引くと、ギエムの全身が。
次第にその扉上のスクリーンから腕や足をだして、最後には舞台に飛び出してくるという仕掛け。
最初スクリーンでの映像と思わなくて、どうやって撮っているのかなと思ってしまった。
それくらい腕や足を出すタイミングが映像とビッタリぶれなく過ぎて。
ギエムの衣装はパンフの表紙になった、紫の柄ブラウス、緑のカーディガンに芥子色のスカート、ピンクの靴下にみつあみというさえない女学生のような格好。
(でも色合いがとても素敵でフランス映画の人みたい!)
スクリーンから飛び出してきたギエムは、何かにもがきながらも身体能力を最大限まで引き出して踊る。途中で靴や靴下を脱ぎ捨ててまで自由奔放。
スクリーンに男の人や犬も登場し最後には複数の人がモノクロ映像に登場し、脱ぎ捨ててた靴下やカーディガンを身につけ、何度かためらいながらも画面に戻って去っていくという内容。
私は、何か事故とかでなくなった女の人の魂がなかなか自分が死んだことを受け入れられずにもがいて、最後に先になくなった人が迎えに来てあの世に・・というイメージを持った。
(一緒に観た友人は反対にもといた世界にもどったんじゃやないかな?という意見でしたが)


10/30 ギエム・オン・ステージ2011 『HOPE JAPAN TOUR』Bプロ_c0162882_133883.jpg


ギエムの10台のうちから天才といわれ、パリオペのエトワールに早々に上り詰めたけど、それ以降も自分の可能性を広げてすごいダンサーになってるんだなあと実感。
46歳という年齢は、アップになったときなど確かにふけたなあという印象もあるけど、テクニックや表現力などまだまだ衰えを感じさせない素晴らしい公演でした。
(観てないけど、Aプロの『マノン』の寝室のPDDはまだまだポアントで踊れるよ!といわれてたし)
特にギエムは今の日本に来日キャンセルが続く中、日本に来てくれ、また日本のためのチャリティー公演を実現し実践してくれたことに感激する。ギエムがただの才能あるダンサーではなくそうした面からも素晴らしい人格の人だと改めて感じることができた。

ギエム、本当にありがとう!

まあ次は5日に兵庫のボレロに行くけどね!!
by remisara | 2011-10-30 23:40 | バレエ鑑賞