3/7 『ジゼル』/グルジア国立バレエ団
2010年 03月 08日
ニーナ・アナニアシヴィリ率いる、グルジア国立バレエ団の来日公演です。
最初はチケット代も考えて行くの考えてましたが、ニーナの年齢考えると全幕出演はこれが最後かも・・という気がしてきて。
何より、サイト感想やマイミクさんが絶賛しているので、急遽チケット取ることに。
色々不満な点はあるけど、久々に見た生ニーナの舞台でオールOK!
元気を貰ってきました。
↓キャスト
ジゼル/ニーナ・アナニアシヴィリ
アルブレヒト/アンドレイ・ウヴァーロフ
ハンス(森番) /イラクリ・バフターゼ
ミルタ(ウィリの女王) /ラリ・カンデラキ
結論から言うと、
やっぱり行く事にしてよかった~~!!
やっぱりニーナのオーラと演技力は最高です。
出てくるところから、ピンク色のあったかいオーラ舞台に広がります。
ただ、この来日公演で全部主役だし、移動もあるのかちょっと疲れ気味・・?な印象。
年のこともあるし、動きをセーブしているのかなと思った。
以前に比べて足は上がらないし、動きに軽さがない、ホールドできない、何よりもジュッテとか飛びながら上半身ひねるとかのジャンプ系とか難しい振り付けは変えている・・!
(1幕のヴァリエーションの片足ポアントで進むところが、ピケターンかなんかに変わっててショックだった・・)
それでも回転のスピードとブレのなさは変わりなく、表現力は増してるかんじでした。
1幕狂乱の場面も2幕最後の別れもウルウル。
カーテンコールでのニーナの笑顔見て、もっと踊って欲しいと思ってしまった。
公演みた観客に、幸せを与えられる稀有なダンサーなんだし。
そして、相手役のウヴァーロフも良くなっててビックリ。
色々な人に「演技良くなってる」といわれてたのでほんまや~って驚いた。
なんか前見た時は、ものすご棒な印象だったのに・・。
やっぱり相手がニーナやったからつられて?
しかし、主役二人ものすご頑張ってるけど、他がなあ・・とかなり残念な印象。
主役二人が抜けたら、まず見に行かないだろうなあ・・。
降板とかしたら、間違いなく暴動が起きるレベル。
気になった点として・・、
・ヒラリオンではなく「ハンス」なんや・・
・動きが合ってないコールド・・
・一人明らかに振り間違ってるパドシス・・
・マイムが結構はしょってるのか、お母さんの「未婚のまま死んだらウィリになる~」くだりの所とかあったっけ・・?
・ペザントがなくて、男2人女4人のパドシスにソロ男1人になってる・・
・コールドウィリの動きが揃ってないので、精霊になった凄みがない・・
・ウィリなのに、ポアントの足音凄くて空気感がまったくないです・・
・指揮者が何考えてるのか、変なところでスローになって踊りにくそうなテンポ・・
・テクニックも演技力もなく、女王に見えずウィリに埋もれて(身長低いからか?)「デュウィリ」ではなく、「トロワウィリ」になっているミルタ・・←これ一番不満かも。
そして一番笑ったのは(ジゼルなのに)、
2幕冒頭のミルタのソロ、途中ミルタが下手に消えてかなり間が空く場面。
誰もいない舞台で音楽だけ流れるので、
「え?まさかアクシデント?」と、パリオペジゼルでミルタ怪我して途中降板した記憶が蘇りました。
が、ミルタは無事に登場。
なんと空飛んで。
冗談ではなく、マジで。
ワイヤーかなんかでかなり上空を下手から上手にバビューンっと・・。
え、これ笑うとこ・・?ってなってました。
周り反応なかったけど、みんなあれは容認なん?
そして、アルブレヒトがしゃがんでるときもかなり上の方から花ばら撒いたりという演出が・・。
(幕袖ギリギリで上からワイヤーで吊ってる)
この変なワイヤー演出は受け付けられなかったなあ。
初めって行った、西宮の兵庫県芸術ホールは綺麗で明るく、何より音響がよかった。
4階だけど正面席で見やすかったです。
でもこれでA席料金か・・。
パリオペ4階正面席、21ユーロだったからなあ・・と思わず値段を比べてしまう、今日この頃。
そしてカーテンコールで写真撮影したくなって困った・・(パリオペはOKだった)。