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ショッピング・バレエ鑑賞・マンガ・旅行など、自分の趣味・行動ダラダラ日記


by remisara
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7/3 『ロミオとジュリエット』/英国ロイヤルバレエ@兵庫県立芸術文化センター

7/3 『ロミオとジュリエット』/英国ロイヤルバレエ@兵庫県立芸術文化センター_c0162882_0382788.jpg
久々にバレエに。
来日公演している英国ロイヤルバレエの唯一の関西公演で最終日。
演目は大好きなロミジュリ!
前日からバルコニーのシーンの曲がループで止まらなかった位、楽しみにしてました。

主要キャスト
・ジュリエット/ ロベルタ・マルケス
・ロミオ/ スティーブン・マックレー
・マキューシオ/ ブライアン・マロニー
・ティボルト/ トーマス・ホワイトヘッド
・ベンヴォーリオ/ セルゲイ・ポルーニン




やっぱりロミジュリはいいなあ~。

というくらい、切ない調べの前奏曲聞いた瞬間から涙ぐむ・・(バカ・・)。

吉田都さんが踊るなら何が何でもチケット取っただろうに、マルケスと聞いて行く気がなかったけどやっぱり行きたいと思って直前でチケット探し。(譲渡サイトで譲っていただきました)
結論は、行ってよかった!


マックレーのロミオは、小柄なせいもあってすごくやんちゃな印象のロミオ。
マキューシオとかとジュリエットの乳母をからかって遊ぶ姿は、まだ本当に子どもにしか見えない。
ジャンプが高く、シェネとかめっちゃ高速で身軽。
ジュリエットと秘密の結婚をしたことで、お互いの家で争うのは辞めようと、ティボルトが何度も挑発してきたのにそれをかわして収めようとする。それなのにマキューシオがその喧嘩をかって、向こうが卑怯にも背中を見せたときに刺す。一気に頭に血が上って刺し返すロミオ。
なんという事をしたのだと後悔しても遅く、走り去っていく姿は、もしここで刺し返さなかったら将来的にお互いの家を自分達の結婚で和解させれてた、ジュリエットとも死ななくてよかったんじゃとかずっと思ってしまった。若さゆえにやってしまったという印象が強く切なくなる。

それにしても、最初ロザリンデに「ロザリンゼちゅわ~ん」って向こうが嫌がっているのにしつこく何回もアプローチしてて、敵側の舞踏会にまで追っかけてたのに、ジュリエットに会った瞬間から速攻忘れるやつ。ロザリンデの立場は・・。


マルケスのジュリエットは、ちょっと大人しい印象の可愛いジュリエット。
乳母と人形振り回して遊んでた幼い少女が、ロミオに会って恋を知って大人に成長する、その物語をうまく表現してたと思う。
かっこいいパリスに求婚されて、舞い上がっちゃってたけど、舞踏会であったロミオに何故か惹かれる・・。夜中に告白されて、向こうも同じ気持ちでと盛り上がって愛を交わす。
ちょっとポアントの音が気になるのと上半身が固い印象を持ったけど、足がすっと綺麗に上がってジュッテ高いな~って思ってみてた。
ロミオがティボルトを殺した事で町を出て行かないといけない、それを必死で引き止める姿には昨日までの無邪気な少女ではなくなっている。
その直後に両親とパリスが来て結婚をしろと迫るけど、ロミオに恋しちゃってるジュリエットは当然応じない。それに対し無理やり押し付ける両親。必死で懇願するも受け入れられず決意を胸に神父のもとへ走る。その間の決意の変化を表情で表現してたと思う。目が大きいのでギラギラ思いつめた表情が迫真に迫ってて怖いくらい。
父親も優しかったパリスも無理強いしてくるので、とうとう結婚を承諾する振りをする。
喜ぶパリスと踊るが、目を合わさない腕もだらんとしてとやる気の無いPDD。
パリスもあんな自分に笑わない、目線もあわさない女を無理やり妻にしても楽しいか?

結婚の準備でみんなが出て行った後、一時的に仮死状態になるからってもらった毒薬を何度もためらって落としたり遠ざけたり・・。
でも結局両親も頼みにしていた乳母にも助けてもらえず、追い詰められて「この方法しかないんだ」と一気に飲み下す。苦しく意識も朦朧とするのに、一生懸命ロミオが出て行った方角の窓に手を伸ばそうとする姿には涙が出た。
そして3幕の墓場でのシーン。目が覚めて「墓場だ」とおびえまくってたのにロミオをみたら喜びの笑顔を浮かべる。一転毒薬を煽って死んでいるロミオに気づいた瞬間の声にならない絶叫。早とちりのバカチンを追って自ら短刀を腹部に刺すジュリエット。息も絶え絶えになりながらロミオに近づき、手を握って天を仰いで息絶える。愛するロミオと天国で結ばれるために・・。
あかん、思い出しただけでも泣けてくる。
そして日本公演ということもあって、最後は客電ついた後もカーテンコールが6~7回?続いたくらい盛り上がりました。

マルケスって寸胴ちょっと胴体がアレだけど、クラシックチュチュと違って体型が目立たないハイウエストのフレアーな衣装なので今回は気にならず。
そして毎回化粧が変、というか濃い?けど、それも今回はそこまで気にならず可愛かったので変えたのかしら。(絶対スッピンのほうが可愛いと思う)


衣装もセットも出演者もある程度のレベルがないと難しい、ロミジュリ。
衣装はため息が出るくらい素敵。間近で見ると刺繍とか細かいんだろうな。
セットは・・う~ん、ちょっと省エネ?
バルコニーがガラでみるような簡素な感じで、町中の階段と同じもの使ってるのがなあ。
もっと「バルコニー」と言う感じのほうがいいんだけど。

あとジュリエットの部屋の、巨大な不気味な鳥かごはなんなんだ?
そして最後の墓場のシーンの、2対の頬杖ついて「ウフッ」とポーズとっている、巨大な不気味な天使はなんなんだ?!
そりゃ、目覚めたジュリエットもあの天使見たら「ギョ!!」って驚くわ。
(本来は目覚めたら墓場であることに驚くけど、あの天使を見て驚いてるから余計にそう思う)


そして見てて一番思ったのは、やっぱりこのマクミラン版が一番いいなあということ。
ロミジュリは元祖のラヴロフスキー版やヌレエフ版など沢山でているけど、この振り付けが一番2人の若さと恋する喜びに溢れた印象が強い。
特に有名なバルコニーのシーンは、疾走感が強い動きやあの難しいリフトがない他の版を見ると物足りないくらいで。


グッズもTシャツやらカバンなどいくつか販売してました。
ロイヤルバレエの紋章が印刷されててどれも可愛かったです。
が、買うのはもちろんコレ!↓
7/3 『ロミオとジュリエット』/英国ロイヤルバレエ@兵庫県立芸術文化センター_c0162882_0474857.jpg
大好きな吉田都さんのサイン入りタンブラー。
大好きな金平糖の精の踊り♪
美しいポジションで完璧です。
引退しちゃったし、手に入らないだろうなって思わず買っちゃいました。
本音を言うと、マルケス降板して都さんが代わりにでないかな~と開演直前まで夢見てた。
(マルケス、ごめんね)

しかしこれで1500円か・・。
同じ値段の、サイン入りロイヤル紋章柄ハンカチはさすがによしたよ・・ママン・・。
by remisara | 2010-07-03 23:37 | バレエ鑑賞