小説 『つくもがみ貸します』/ 畠中恵
2010年 07月 08日
あらすじ→お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟2人が切り盛りする小さな店「出雲屋」。鍋、釜、布団と何でも貸し出す店は、よそにはない奇妙な品も混じっている。それらは生まれて百年を経て、つくもがみという妖怪に化した古道具。気位高く、いたずら好きでおせっかい、退屈をもてあました噂超大好きの妖たちが、貸し出された先々で拾ってくる騒動の謎解き連作。
つくもがみが沢山集まるお店、古道具屋兼損料屋の「出雲屋」。
あやかしが出てくる、江戸ってことで「しゃばけ」シリーズとちょっとかぶってるけど、違うのはあやかしが親密ではなく、積極的に力を貸さないところ。
謎解きもあくまでつくもがみが仲間内でしゃべってることを、うなく繋げて解決する方法は結構面白いかな。
頑なに姉弟に話しかけられても無視を決め込むつくもがみ達がいい。
蘇芳の話が一話からちょいちょい出てきて、てっきりお紅の元恋人とか思ってたら別にそうじゃないし・・。
そんなんで4年もまってくれてると思っているバカ男・・。
話しかけるのに無視されてる時点で気づけよと。
櫛からわらしべ長者式に高い物品にしていくのは、さすがに目利きできないと難しいよな。
香炉が3つもあるとか・・4年の間に売れてなかったのかしら。
「しゃばけ」シリーズと比べるとちょっと謎もあっさりだし、最後も結局くっついたので続きをシリーズ化するのは難しいかな。